MDの次世代APU「Ryzen AI 9 365 Strix Point」のベンチマーク結果が、TechTuberのDavid Huang氏によって公開されました。このベンチマークでは、Zen 5コアのIPC、レイテンシ、スループット、消費電力などが詳細に分析されています。
重要な結果
- IPC: Zen 5はZen 4よりも平均16%向上していますが、ワークロードによって差は異なります。
- レイテンシ: 128/256/512ビット SSE/AVX/AVX512 SIMD 整数加算のレイテンシがすべて2サイクルに増加しました。
- スループット: Zen 5は、Zen 4と比べてSIMDススループットは横ばいですが、いくつかの重要な改善が見られます。
- 消費電力: Ryzen AI 9 365は54W TDPで動作していますが、Zen 3とZen 4チップは28W TDPで動作していました。
詳細
David Huang氏は、Ryzen AI 9 365を搭載した初期Strix Pointラップトップを使用してベンチマークを実施しました。テストには、InstructionRateツールを使用してZen 3、Zen 4、Zen 5アーキテクチャのIPCとスループットを測定することが含まれていました。
Zen 5の詳細なアーキテクチャ
ブログ投稿では、Ryzen AI 300「Strix Point」APU、Ryzen 9000「Granite Ridge」デスクトップファミリ、第5世代EPYC「Turin」サーバーファミリ、およびさまざまなラップトップAPUを含む、Zen 5アーキテクチャを搭載する予定の幅広いCPUについて説明されています。
全体的なパフォーマンス
SPEC CPU 2017とGeekbench 6のベンチマークでは、Ryzen AI 9 365はZen 3よりも大幅に向上しています。しかし、Ryzen AI 9 365はTDPが高いため、消費電力も高くなっています。
注意事項
これはあくまでも初期ベンチマークの結果であり、実際の性能は異なる場合があります。Zen 5搭載の製品は、2024年7月中旬以降に発売される予定です。
参考情報
このベンチマークは、AMD Ryzen AI 9 365「Strix Point」APUのパフォーマンスについての良い指標となります。しかし、実際の性能は、ワークロードやシステム構成によって異なる場合があることに注意する必要があります。