AMDのフラッグシップデスクトップCPUであるRyzen 9 9950Xが、TDP無制限モードでテストされ、Intel Core i9-14900KSを12%上回る性能を発揮しました。
主なポイント
- Ryzen 9 9950Xは、16コア32スレッド、ベースクロック4.3GHz、最大ブーストクロック5.7GHz、TDP170Wというスペック。
- 無制限PPTモードでは、最大309Wの電力を消費し、Cinebench R23マルチスレッドテストで48,011ポイントを記録。
- これは、Intel Core i9-14900KSよりも12.5%、Ryzen 9 7950X (230W PPT)よりも24%高い性能。
- 消費電力は非常に高いため、強力な冷却システムが必要。
- Ryzen 9 9950Xは、7月31日に正式発売予定。
詳細
Igor_Kavinski氏によるAnandtechフォーラムの投稿によると、Ryzen 9 9950Xは、エンジニアリングサンプル(ES)バージョンでテストされています。このESバージョンは、クロック速度が低く評価されていますが、手動で調整(PBO+CO)し、様々なターゲットPPTでテストされています。
テストでは、標準の4800MT/s DDR5メモリとカスタム水冷が使用されました。水冷は、310W PPT(無制限)でもチップを80℃以下に保つことができたようです。
消費電力と性能
無制限PPTモードでは、Ryzen 9 9950Xは309Wの電力を消費し、Cinebench R23マルチスレッドテストで48,011ポイントを記録しました。これは、Intel Core i9-14900KSよりも12.5%、Ryzen 9 7950X (230W PPT)よりも24%高い性能です。
しかし、消費電力は非常に高いため、この性能を発揮するには強力な冷却システムが必要となります。
まとめ
Ryzen 9 9950Xは、非常に高いマルチスレッド性能を発揮するCPUです。TDP無制限モードでは、Intel Core i9-14900KSを凌駕する性能を発揮しますが、その代价は高額な消費電力です。
Ryzen 9 9950Xは、7月31日に正式発売予定。高性能CPUを求めるユーザーにとって、興味深い選択肢となるでしょう。
注意事項
- 上記の情報は、ベンチマーク結果に基づいており、実際の性能は異なる場合があります。
- Ryzen 9 9950Xは、TDP無制限モードで動作させる場合、非常に高額な消費電力となります。適切な冷却システムを用意する必要があります。
参考情報