ACERは、EEC(欧州経済委員会)に提出した申請書類において、Radeon RX 7900、RX 7800、RX 7700など、XT以外のRadeon RX 7000「RDNA 3」GPUの存在を示唆する記述を行いました。
ACERは近年、自作PC市場への参入を果たしており、Radeon RX 7000 GPUの発売も開始しています。しかし、Radeon RX 7900 GR Eなどのモデルは、競合製品と比べて発売が遅れていました。一方、独自の冷却ソリューション「Predator Bifrost」などを開発するなど、独自性を打ち出す取り組みも行っています。
当初、ACERはRadeon RX 7900 XTX GPUのカスタムモデルを発売する予定だったという噂もありましたが、今回のEEC申請によると、その計画は中止された可能性があります。興味深いことに、申請書類には既に発表されているモデルに加え、AMDが公式発表していないRadeon RX 7000「RDNA 3」ファミリーの非XTバリアントも記載されています。
EEC申請に記載されているモデルは以下の通りです。
- Radeon RX 7900
- Radeon RX 7800
- Radeon RX 7700
現時点では、これらのモデルが実際に発売されるかどうかは不明です。しかし、企業が発売を検討している製品や、発売が確実ではない製品の名前を商標登録することはよくあるため、今後これらのモデルが正式発表される可能性も十分考えられます。
さらに、電源メーカーであるSeasonicもEEC申請においてRadeon RX 7700の存在をほのめかしており、SeasonicはRadeon RX 7990 XTX、7950 XTX、7950 XT、7500 XTの存在も示唆していました。これらのモデルはいずれもAMDから公式発表されていないため、現時点では信憑性に欠けます。
しかし、ACERとSeasonicの動きから、AMDが今後Radeon RX 7000シリーズに非XTモデルを追加投入する可能性が示唆されます。RDNA 3は前世代と比べて普及が鈍いため、AMDは消費者をターゲットとした非XTモデルの投入を検討しているのかもしれません。しかし、RDNA 4の発売が2025年頭と迫っていることを考えると、この戦略が成功するかどうかは疑問が残ります。
今後、AMDからこれらのモデルに関する正式発表があるかどうか注目する必要があります。
参考情報:
- Harukaze5719 (Twitter):
https://twitter.com/harukaze5719
注記:
- 上記の情報は現時点のの情報に基づいており、今後変更される可能性があります。
- EEC申請は、企業が申請している製品を単にリストしているものであり、必ずしも発売されるとは限りません。