AMDの最新CPU、Ryzen 7 9700XとRyzen 5 9600X。これらのCPUは、デフォルトの65Wに加え、105Wでの動作もサポートされています。しかし、ASCII.jpによるベンチマーク結果によると、ゲームにおいては、105Wモードに切り替えても性能が大幅に向上しないという興味深い結果が出ています。
ゲーム性能は65Wモードで十分
ベンチマークでは、Black Myth: Wukong、Counter-Strike 2、F1 2024、Starfieldなど、複数のゲームタイトルで、65W、105W、120Wの3つのモードで性能を比較しました。その結果、どのゲームにおいても、105Wモードに切り替えても、フレームレートが劇的に向上することはありませんでした。
なぜ105Wモードで性能が上がらないのか?
ゲームは、CPUの単一コア性能やキャッシュ性能を重視する傾向があります。Ryzen 7 9700XとRyzen 5 9600Xは、すでに十分なシングルスレッド性能を持っており、105Wに上げることで、この性能をさらに引き出すことが難しいのかもしれません。
105Wモードのメリット
ゲーム性能は向上しないものの、105Wモードにはメリットもあります。
- マルチスレッド性能の向上: 動画エンコードやレンダリングなどのマルチスレッドな作業では、105Wモードにすることで、より高いパフォーマンスを発揮できます。
- オーバークロックの余地: 105Wモードにすることで、オーバークロックの幅が広がり、さらに高い性能を引き出すことができます。
まとめ
Ryzen 7 9700XとRyzen 5 9600Xをゲーム用途で使用する場合は、65Wモードで十分な性能が得られます。105Wモードに切り替えても、ゲーム性能はほとんど向上しないため、電力消費の増加を招くだけです。
しかし、動画編集や3Dレンダリングなど、マルチスレッド性能を重視する作業を行う場合は、105Wモードにすることで、より高いパフォーマンスを得られる可能性があります。
結論
Ryzen 7 9700XとRyzen 5 9600Xのどちらを選ぶか、そしてどのモードで動作させるかは、自分の用途に合わせて選ぶことが重要です。ゲームをメインで楽しむ場合は65Wモード、クリエイティブな作業もこなしたい場合は105Wモードを検討してみましょう。