AMDが、最新のRyzen AI 300 APUとIntel Lunar Lakeのゲームパフォーマンス比較を発表し、大きな話題となっています。AMDは、自社のRadeonテクノロジーであるFSR 3を活用することで、Lunar Lakeを大きく引き離すパフォーマンスを実現したと主張しています。
FSR 3がもたらす圧倒的なパフォーマンス
AMDのベンチマークによると、Ryzen AI 300は、FSR 3を有効にした状態で、様々なAAAタイトルにおいてLunar Lakeを平均75%上回るパフォーマンスを示しました。特に、一部のタイトルでは2倍以上の性能向上が見られ、その差は歴然としています。
この大きな性能差を生み出したのは、FSR 3のフレーム生成機能です。FSR 3は、既存のフレームから新しいフレームを生成することで、滑らかな映像表現を実現し、同時にフレームレートを向上させることができます。IntelのXeSSも同様の機能を提供しますが、フレーム生成に対応していないため、FSR 3の恩恵を受けることができません。
ネイティブ解像度では互角の戦い
FSR 3/XeSSを無効にしたネイティブ解像度での比較では、両者は互角の性能を示しました。AMDのRDNA 3.5 iGPUとIntelのXe2 iGPUは、ゲームによってパフォーマンスが入れ替わるほど、非常に近い性能を発揮しています。
AMDの勝利、その要因は?
AMDがこのような圧倒的なパフォーマンスを実現できた要因は、以下の点が挙げられます。
- FSR 3のフレーム生成: FSR 3は、フレーム生成によって高いフレームレートを実現し、ゲームプレイをより滑らかにします。
- HYPR-RX: AMDのHYPR-RXは、CPUとGPUの性能を最大限に引き出すことで、ゲームパフォーマンスを向上させます。
- 広範なゲーム対応: FSR 3は、100以上のゲームでサポートされており、その数は今後も増加する見込みです。
まとめ
AMDのRyzen AI 300 APUは、FSR 3という強力な武器を手に入れ、モバイルゲーミングの新たな覇者となる可能性を秘めています。特に、ハンドヘルドゲーム機など、携帯性の高いデバイスにおいては、その真価を発揮することが期待されます。
今回のAMDの発表は、モバイルゲーミング市場に大きなインパクトを与えるでしょう。今後、IntelやNVIDIAがどのように対抗してくるのか、目が離せません。