Appleが、EUの新しい規制に対応するため、iPhone SE(第3世代)、iPhone 14、およびiPhone 14 PlusのEU圏内での販売を終了することが発表されました。これは、EUで2025年1月から施行される、すべての新型スマートフォンにUSB-C端子の搭載を義務付ける規制に対応するための措置です。
販売終了の背景:EUのUSB-C義務化
EUは、電子機器の充電端子をUSB-Cに統一することで、消費者の利便性向上と電子廃棄物の削減を目指しています。この規制により、2025年1月以降にEU市場で販売されるスマートフォンは、すべてUSB-C端子を搭載する必要があります。
Appleは、iPhone 15シリーズ以降でUSB-C端子を採用しましたが、iPhone SE、iPhone 14、およびiPhone 14 Plusは依然としてLightning端子を使用しています。そのため、これらのモデルは新しい規制に準拠できなくなり、EU圏内での販売を終了せざるを得なくなりました。
販売終了の具体的な状況
- EU圏内での販売終了: Appleは、EU圏内のApple Storeおよびオンラインストアで、これらのモデルの販売を終了します。
- スイスでの状況: スイスはEUの正式な加盟国ではありませんが、EU単一市場を通じて「欧州自由貿易地域」(EFTA)を形成しているため、EUの貿易法が適用されます。現在、スイスのApple公式ウェブサイトでは、これらのモデルはすべて在庫切れとなっており、販売が終了していることが示されています。
- 販売代理店での販売: EU圏内のApple正規販売代理店は、在庫がなくなるまでこれらのiPhoneモデルを販売し続けることができます。つまり、在庫限りで販売終了となります。
- 北アイルランドへの影響: 英国はEUを離脱しましたが、北アイルランドはEU単一市場に参加しているため、今回の規制の影響を受けます。
影響を受けるモデル
今回の販売終了の対象となるのは、以下の3つのiPhoneモデルです。
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone 14
- iPhone 14 Plus
iPhone 15シリーズ以降のモデルはUSB-C端子を搭載しているため、今回の規制の影響を受けません。
まとめ
EUのUSB-C義務化により、AppleはiPhone SEとiPhone 14/PlusのEU圏内での販売を終了することになりました。これは、電子機器の充電端子統一という世界的な流れの中で、大きな出来事と言えるでしょう。今後、他の地域でも同様の規制が導入される可能性もあり、Appleをはじめとする電子機器メーカーの動向が注目されます。
このブログ記事は、IT Houseの記事(https://www.ithome.com/0/819/148.htm)およびフランスのメディアiGenerationの報道に基づいています。