AMDの次世代3D V-Cache搭載CPU、Ryzen 9 9950X3Dと9900X3Dは、クロック速度が低下することなく、従来のRyzen 9950Xと同様のパフォーマンスを発揮する可能性があるという情報が出てきました。これは、従来のX3Dモデルとは異なり、ゲーム性能の大幅な向上に加え、優れた総合パフォーマンスも期待できることを意味します。
X3D CPUの進化:クロック速度の維持
従来のX3D CPUは、通常の設計よりもベースクロックが低いという特徴がありました。しかし、今回の9000X3Dシリーズでは、SRAMダイがCCDの上ではなく下に配置されているため、適切な冷却が可能になり、Ryzen 7 9800X3Dでベースクロック速度が向上しました。
さらに、リーカーのHXL(@9550pro)が提供した情報によると、Ryzen 9 9950X3Dはコアクロックがカットされないようです。つまり、Ryzen 9 9950Xと同じベースクロックとブーストクロック(4.3〜5.7GHz)で動作し、アプリやゲームで優れたパフォーマンスを発揮することが期待されます。
生産性とゲームの両立
リーカーによると、AMD Ryzen 9 9950X CPUは、Cinebench R23で非X3Dチップと同等のシングルスレッドおよびマルチスレッドパフォーマンスを発揮するとのことです。つまり、従来のX3Dチップのように、クロックの低下とオーバークロック機能の制限によって生産性が低下するという問題が解消され、生産性とゲームの両方で優れたパフォーマンスを発揮する可能性が高いです。
キャッシュ構成
パフォーマンス以外では、両方のCCDに3Dキャッシュがあるわけではなく、前モデルと同様に1つのCCDにのみ3D Vキャッシュがあると報告されています。AMD Ryzen 9 9950X3Dは、チップで利用可能な64MB L3キャッシュ(32MB + 32MB)とは別に、追加の64MB L3キャッシュを搭載します。これは16コア/32スレッドのフラッグシッププロセッサであり、Ryzen 9 9950Xと同じ仕様になるはずです。
9900X3Dも同時期に登場
2つ目の9000X3DチップはRyzen 9 9900X3Dで、12コア/24スレッドのプロセッサとなり、CES 2025でRyzen 9 9950X3Dとともに発売される予定です。これらのプロセッサとは別に、FSR 4テクノロジーとRadeon RX 9070 XTも同じイベントで発売される予定です。
まとめ
Ryzen 9 9950X3Dと9900X3Dは、従来のX3D CPUの弱点を克服し、クロック速度を維持しながらゲーム性能を大幅に向上させる可能性を秘めています。生産性とゲームの両方で最高のパフォーマンスを求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。CES 2025での正式発表が待ち遠しいです。
ソース:https://wccftech.com/amd-ryzen-9-9950x3d-9900x3d-3d-v-cache-cpus-same-clocks-as-non-x3d/