Ryzen 9 9950X3Dのクロック速度は低下せず、非X3Dエディションと同等のブーストクロックを搭載する見込みです。
待望のAMD Ryzen 9 9950X3Dが、CPU-Zにエンジニアリングサンプルとして登場し、その驚異的なスペックの一部が明らかになりました。リーク情報によると、AMDは近日発売予定のRyzen 9 9000X3Dチップにおいて、非X3Dエディションと同等のクロック速度を維持しているとのことです。このプロセッサは、既存のハイエンドRyzen 9 9000チップの進化版であり、3D V-Cacheテクノロジーによって追加のL3キャッシュが実現されています。
Ryzen 9 9950X3Dの驚異的なスペック
フラッグシップチップとなるRyzen 9 9950X3Dは、非X3Dエディションと同様の仕様を維持しながら、前モデルからの大きな進化を遂げています。従来のX3Dチップでは、コアクロック(特にベースクロック)がダウングレードされる傾向にありましたが、Ryzen 9 9950X3DはCPU-Zのスクリーンショットでリークされた通り、5.65GHzという驚異的なブーストクロックを維持しています。この情報は、@94G8LA氏によってリークされたもので、コードネーム「Granite-Ridge」のエンジニアリングサンプルであり、Ryzen 9000チップであることが明確に示されています。
[@94G8LA氏提供の画像]
CPU-Zのスクリーンショットから読み取れるもう一つの重要な点は、プロセッサのTDP定格がRyzen 9950Xと同じ170Wであることです。キャッシュサイズは「96 + 32 MB」と表示されており、これがX3Dエディションであることを明確に示しています。さらに、コア/スレッド構成が16/32であることから、このチップが間違いなくRyzen 9 9950X3Dであることが確定しました。つまり、9950Xと比較してダウングレードは見られず、64MBのL3キャッシュが追加されているため、ゲーム性能が大幅に向上するだけでなく、生産性も同等レベルで維持されることを示唆しています。
128MBのL3キャッシュがもたらす革新
このチップは2つのコアコンプレックスダイ(CCD)で構成されており、それぞれ8つのコアと32MBの専用L3キャッシュを搭載しています。そのうちの1つには、CCDの下に64MBのL3キャッシュチップレットが追加され、L3キャッシュの合計は驚異の128MB、L2キャッシュと合わせると合計144MBとなります。以前の世代とは異なり、CCDの下にL3キャッシュチップレットを配置することで、コアがIHS(Integrated Heat Spreader)に直接接触し、優れた冷却効果が得られます。これにより、コアクロックを維持しながら、さらなるオーバークロックの可能性も広げることができます。
CES 2025での発表が期待される
AMD Ryzen 9 9950X3DとRyzen 9 9900X3Dはどちらも、Radeon RX 9070 XTなどのFSR 4およびRDNA 4ベースのグラフィックカードとともに、CES 2025で発表されることが期待されています。今後の情報にも注目しましょう。
まとめ
- Ryzen 9 9950X3Dは5.65GHzのブーストクロックを維持
- 合計128MBのL3キャッシュを搭載
- TDPは170W
- CES 2025での発表が有力
このブログ記事が、Ryzen 9 9950X3Dに関心のある読者にとって有益な情報となることを願っています。