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Dimensity 9500、Snapdragon 8 Eliteよりクロック速度が遅い?パフォーマンスコアは4.00GHzでテスト中との情報

来年登場予定のMediaTek製SoC、Dimensity 9500に関する新たな情報が浮上しました。なんと、QualcommのSnapdragon 8 Eliteよりもクロック速度が遅い可能性があるというのです。

QualcommがOryonコアを開発した背景

QualcommがSnapdragon 8 Elite向けに独自設計のOryonコアを開発しようとしたのは、ARMのCPU設計が競合他社に遅れをとっていたためです。これは、QualcommのCEOが法廷で証言した際に公表された事実です。Dimensity 9400のスペックと比較すると、Qualcommが独自の道を切り開こうとした理由が見えてきます。Dimensity 9400のパフォーマンスコアはデフォルトで4.32GHzで動作しますが、今回の情報で驚くべきなのは、来年発売されるMediaTekのDimensity 9500のパフォーマンスコアのクロック速度がさらに遅くなる可能性があるということです。

Dimensity 9500のクロック速度情報

以前、Redditの投稿でDimensity 9500に関する情報が多数掲載されていましたが、その後削除されてしまったようです。しかし、@curunnil氏がその詳細を入手し、2つのCortex-X930コアは4.00GHzで動作し、残りの6つのCortex-A730コアは3.50GHzで動作することが明らかになりました。これは、Cortex-X925が3.62GHzで動作するDimensity 9400と比較すると大幅な改善と言えます。しかし、Snapdragon 8 EliteのOryonコアのデフォルト速度はCortex-X925を上回っています。

Snapdragon 8 Eliteとの比較

十分な冷却があれば、Snapdragon 8 Eliteのパフォーマンスコアは最大4.57GHzに達する可能性があり、Dimensity 9400との差は1GHz近くになります。Dimensity 9500のCortex-X930がアーキテクチャ上の大幅な改善を伴っていない場合、4.00GHzというクロック速度はSnapdragon 8 Eliteよりも遅くなることを意味します。ただし、来年発売されると噂されているSnapdragon 8 Elite Gen 2は、パフォーマンスコアを5.00GHzで動作させてテストされているという情報もあります。

Appleの独自設計

このクロック速度の差は、おそらくAppleが長年採用してきた社内設計に起因するものでしょう。AppleのA18およびA18 Proのパフォーマンスコアが4.04GHzで動作できるのは、独自設計の恩恵を受けているためです。

MediaTekの今後

MediaTekがカスタムCPUコアの開発を追求しなかったのは、ARMとの訴訟を避けたかったからかもしれません。しかし、QualcommがARMに対する最新の裁判で勝利したことを考えると、MediaTekが同様の道を歩む可能性も考えられます。

まとめ

現時点では憶測に過ぎる部分も多いため、今後の情報に注目していく必要があります。今後の数週間で更なる情報が明らかになることを期待しましょう。重要なポイントは以下のとおりです。

  • Dimensity 9500のパフォーマンスコアは4.00GHzでテストされている。
  • これはSnapdragon 8 Eliteよりも遅い可能性がある。
  • Snapdragon 8 Elite Gen 2は5.00GHzでテストされているという噂がある。
  • Appleは独自設計により高いクロック速度を実現している。
  • MediaTekが今後カスタムコアを開発する可能性も否定できない。

この情報が、今後のスマートフォン選びの一助となれば幸いです。

 
 

 

ソース:https://wccftech.com/dimensity-9500-performance-cores-slower-clock-speeds-than-snapdragon-8-elite/