AMDの次世代ミドルレンジGPU、Radeon RX 9070 XTのカスタムモデルが、早くも小売店で販売開始されたという情報が入ってきました。フィリピンの小売業者であるNetcodexが、Gigabyte製のカスタムモデルを約530米ドルで販売しており、その驚異的なスペックも明らかになっています。
Gigabyte RX 9070 XT Gaming OC 16GBの詳細スペックが明らかに
Netcodexは、Navi 48 XT GPUダイを搭載し、ほぼ3GHzで動作するGigabyte RX 9070 XT Gaming OC 16GB GPUを35,000ペソで販売しています。AMDはまだ公式な仕様と価格を発表していませんが、ボードパートナーは1月22日と噂される発表日に向けて準備を進めているようです。CESでは、複数のボードパートナーが独自のカスタムRX 9070デザインを公開していましたが、具体的な仕様や価格は明らかにされていませんでした。
今回のリーク情報により、これまで噂されていた情報が裏付けられる形となりました。以下、詳細なスペックを見ていきましょう。
- GPU: Navi 48 XT
- ベースクロック: 2400 MHz
- ブーストクロック: 2970 MHz
- VRAM: 16GB GDDR6 (256ビットバス)
- メモリ帯域幅: 約624.1 GB/s (メモリ速度 約19.5 Gbps)
- ストリームプロセッサ: 4096基
- TDP: 260W (ただし、3つの8ピン電源コネクタを搭載しているため、オーバークロック時にはより多くの電力を消費する可能性あり)
- 推奨PSU: 600W
- 出力端子: HDMI 2.1a x2、DP 2.1 x2
- スロット数: 2.5スロット
この情報から、リファレンスモデルはより低いブーストクロックになる可能性が高いこと、そして最大3.1GHzのブーストクロックはプレミアムAIBエディション向けであることが示唆されます。
価格は約530ドル、リファレンスモデルは500ドル以下か?
気になる価格ですが、35,000ペソは約593米ドルに相当し、これには12%のVATが含まれています。VATを除くと、価格は約529米ドルとなります。このことから、リファレンスカードは500ドル以下で発売される可能性が高いと推測できます。ただし、価格は変更される可能性があるため、今後の情報に注目が必要です。
まとめ
今回の情報で、AMD Radeon RX 9070 XTのスペックと価格の一端が明らかになりました。特に、3GHzに迫るブーストクロックは非常に魅力的です。正式発表が待ち遠しいですね。今後の情報も引き続き追っていきたいと思います。