Appleは2024年初めからiPadのディスプレイをMini-LEDから有機EL(OLED)に置き換えることを計画しているようです。
なぜ有機EL(OLED)なのか?
現行のMini-LEDのディスプレイは数千個の小型LEDで構成されており、有機ELよりも高輝度に優れています。しかし、黒色の発色に関しては有機ELの方が優れています。 実際に2021年に12.9インチのiPad Proが発売された後に多くのレビューで「ブルーミング」と言われる現象が報告されました。これは、Mini-LEDでは黒色を発色するためにたらされたバックライトが漏れ出るときに発生します。つまり、より美しい発色を追及するために有機ELを採用するのです。
また、Appleは「タンデムスタック」と呼ばれるOLEDディスプレイ技術を使用する予定で、この技術により、従来の OLED パネルと比較して輝度が向上し、ディスプレイの寿命が向上し、消費電力を約 30% 削減できるということです。
有機EL(OLED)の焼き付き問題
一方で、有機ELにも弱点があります。それは焼き付きの問題です。ディスプレイ上に静止画が長時間表示されると起こる現象ですが、Appleはこの懸念をソフトウェアの制御により減少することができる目途が付いたのではないかと推測します。
気になる価格は?
価格はどうなるのかが気になるところですが、予測では有機ELディスプレイのiPadは値上げが予想されています。リーク情報によるとApple は現在、OLED を搭載した 11 インチ iPad Pro の開始価格を 1,500 ドル、12.9 インチ版の開始価格を 1,800 ドルとしているとのことです。これは現在のiPad Proラインナップと比較すると大幅な価格上昇となります。現在の価格は11 インチ iPad Pro の価格は 799 ドルから、12.9 インチ iPad Pro は 1,099 ドルからです。
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