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Apple、EUの規制にも関わらずiPhoneには取り外し可能なバッテリーは搭載しないと明言

iFixitによるiPhone 14 Pro Maxの分解

 

EUでは、欧州理事会がポータブルバッテリーやリチウム電池等に関する規制案を採択し、2027年までにAppleや他のメーカーは交換可能なバッテリーを機械に搭載しなければいけなくなる見込みですが、Appleのハードウェアエンジニアリング担当上級副社長は、Apple製品では内部の完全性が損なわれ、全体の耐久性が低下する可能性があるため、EUの新規制は同社のデバイスには適用されないと強気の姿勢を示したようです。

欧州理事会リンク】

https://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2023/07/10/council-adopts-new-regulation-on-batteries-and-waste-batteries/

 

Apple幹部のジョン・ターナス氏は、YouTubeチャンネルORBITのインタビューで、将来iPhoneに取り外し可能なバッテリーを搭載する可能性について語った。インタビューのほとんどは、アップルの環境への取り組みに焦点を当てていたが、消費者がバッテリー交換を本当に望んでいるのであれば、安全な交換方法が必要だと主張しました。

www.youtube.com

iPhone所有者がバッテリー交換する際に不注意で負傷する可能性について心配しての発言だが、やはりAppleの重要な収益源の1つが絶たれないようにするための発言とおもわれます。同社は年間数百万台のiPhoneを出荷し、それらのバッテリー交換だけでも莫大な利益を上げており、米国の顧客はAppleCare+を選択していない場合、ベースのiPhone 14のバッテリー交換に99ドルを支払う必要があります。

ターナス氏は、交換可能なバッテリーを搭載すると内部構造がネックとなり、デバイスの耐久性が低下する可能性があると述べています。

同氏はまた、バッテリーを簡単に交換できるようにすると、iPhoneに防水・防塵シールを組み込むことが困難になるとも述べています。また、Apple は耐久性のある製品を作りたいと考えていると述べ、同時に iPhone は耐久性が向上したおかげで長年にわたって非常に高い再販価値を維持できるとも指摘しました。

 

消費者にとって、バッテリー交換が簡単にできるのなら非常に歓迎すべき規制ですが、そのことで機器の寿命が短くなっては意味がないのも事実です。

Appleには規制の趣旨を理解して、SDGsに配慮してもらいたいものです。

https://wccftech.com/apple-executive-hints-iphones-will-not-have-removable-batteries/