12 個の ハイブリッドコア設計のZen 5 コアを搭載した AMD Ryzen 8000「Strix Point」APU サンプルとされるものがPerformance Databasesによって発見されました。
ハイブリッド コア設計を特徴とするPhoenix 2 チップの後継となるAMD の Ryzen 8000「Strix Point」APUについては、Intel の P コアおよび E コアとは異なり、AMD ハイブリッド設計では、標準の Zen コアと、効率化された Zen 「C」コアが利用されます。これらと Intel E コアの違いは、同じ ISA を提供し、ハイパー スレッディングもサポートしていることです(つまりIntelと同じコア数ならAMDのハイブリッド設計の方がスレッド数が多くなる)。
流出したとされるチップについて、Performance Databases は、AMD Ryzen 8000「Strix Point」APU サンプルの 2 枚の写真、CPU-z と HWiNFO スクリーンショットを投稿しました。これらは初期サンプルのため、どちらのソフトウェアでも正しく識別されていません。CPU-z は、これを 3.0 GHz で動作するクロックとシングルコア チップを備えた AMD Eng Sample として読み取っており、HWiNFO は 4+8 構成で配置された 12 コア設計でとして読み取っています。
AMD Ryzen 8000「Strix Point」APU サンプルは、Zen 5 コア アーキテクチャに基づいた 4 コア・8 スレッドと、 Zen 5C アーキテクチャに基づいた8 コア・ 16 スレッドを搭載しています。電力は45W TDP 、4nm プロセス ノード (TSMC 製) で構築されています。
チップが 6 GHz を超えるクロックを持つことはありえないため、ソフトウェアがクロック速度を正しく認識したいないようです。
iGPU 側では、AMD Ryzen 8000「Strix Point」APU は、8 個の WGP (ワーク グループ プロセッサ) と最大 1024 個のストリーム プロセッサ用の合計 16 個のコンピューティング ユニットを備えたAMD RDNA 3.5 GPU コアで構成されます。これはストリーム プロセッサの数が 33% 増加したことになります。クロック速度が約 2.8 ~ 3.0 GHz の範囲で同じままであれば、FP32 の計算馬力は最大 12 TFLOPs と予想でき、これは現在最速の RDNA 3 と比較して 42% の増加となります。
AMD Strix Point APU は 2024 年に登場すると予想されており、これはIntel の Arrow Lake や後続の Lunar Lakeと競合することを意味します。