Raptor Lake Refreshは、デスクトップ用の 14 世代目の CPU として今年登場する予定です。しかし、本当意味での後継機であるデスクトップ用 Arrow Lake-S も、新しい 800 シリーズ チップセットとともに開発が進んでおり、これには新しいプロセッサ ソケットが搭載され、正確な詳細は間もなく公開される見込みです。
Videocardz.com は 最近、Arrow Lake と Lunar Lake で使用されるコマンド セットに関するさまざまな情報を公開しました。これらの情報により、AVX-VNNI-INT16、SHA512、SM3、SM4 の両方が AI の負荷とハッシュ関数は両方のシリーズでサポートされています。AVX-VNNI の Arrow Lake および Lunar Lake プロセッサへの統合は特に注目に値します。この命令セットの拡張により、8 ビットおよび 16 ビットの整数演算に特化した機能が提供されるため、ニューラル ネットワークの推論タスクのパフォーマンスが向上します。この向上により、人工知能、機械学習、深層学習アルゴリズムに依存するアプリケーションでは、処理の高速化と効率の向上が期待できることを意味します。
今回、Raptor Lake Refresh および Arrow Lake モデルのパフォーマンスを予測する内部資料が提供されました(下図)。なお、これは正式な資料ではないため、実際に発売する製品のパフォーマンスと異なる可能性があります。
この予測資料はCore i9-13900Kを1.00として、Raptor Lake RefreshとArrow Lake-Sを比較したものです。Arrow Lake-SはCore i9-13900Kから最大21%向上するとのこと。また、内臓GPU性能は最大で2倍になるようです。
上図に示すように、Arrow Lake-S モデルも、現在のi9-13900K と同じ 8 個のPコア + 16 個のEコアで設計されています。
消費電力に関しては、Arrow Lake-SのPL2消費電力が250Wであるのに対し、i9-13900Kの253Wと大きな差はありません。
パフォーマンスの点では、第 14 世代 Core i9-14900K は i9-13900K と比較して 5% 未満の向上しかありませんが、新しいアーキテクチャの Arrow Lake-S では最大 21% の向上を達成しています。
グラフィック性能に関しては上図の通り、Arrow Lake-S も新しいアーキテクチャにアップグレードし、3DMark TimeSpy の実行スコアで現行モデルの 2.4 倍に達する可能性があることがわかります。
Arrow Lake-S は 2024 年後半に発売され、サポートされるマザーボードは 800 シリーズになる予定です。