クアルコムは、Snapdragon X Elite SKUを用いたLinuxの堅牢なサポートに取り組んでいます。これは、ArmベースのPC上でのLinuxの安定した動作を目指した取り組みであり、クアルコムはLinuxコミュニティを積極的に支援し、Arm PCでのLinux起動を容易にするためのパッチセットの提供などを行ってきました。具体的には、LenovoやArm、Linaroと協力して、Snapdragon搭載ラップトップでLinuxが起動できるようにしました。また、Snapdragon X Eliteのリリース後すぐにLinuxカーネルサポートを提供し、デバイスのUEFIベースのブートスタックをサポートするなど、Linuxとの親和性を高める取り組みを行っています。今後の6か月間では、FirefoxやChromeでのハードウェアビデオデコードのサポートや、GPUとCPUの最適化、電力の最適化、ファームウェアのオープン化などに取り組む予定です。これにより、Snapdragon X EliteシリーズがLinuxでの利用をさらに進展させることが期待されます。
概要:
- クアルコムは、Snapdragon X Elite SKU上でLinuxの安定したサポートを確実にするために取り組んでいます。
- すでにLinuxカーネルへのアップストリームパッチの提供、ブートファームウェアのサポート、今後のロードマップ策定などを実施しています。
- 今後6ヶ月のロードマップには、FirefoxとChromeでのハードウェアビデオデコード、libcamera-SoftISPカメラソリューションの実装、GPUとCPUのパフォーマンス最適化、電力の最適化、ファームウェアのオープン化、簡単なインストーラーへのアクセスなどが含まれています。
詳細:
- クアルコムは、早い段階からLinuxコミュニティへの貢献と、ArmベースPC上でLinuxを起動しやすくするための取り組みを進めています。
- Snapdragon X Eliteは、2023年10月に発表されたArmベースのSoCです。
- このSoCは、Qualcomm Oryon CPU、Qualcomm Adreno GPU、Neural Processing Unit (NPU)を搭載し、高いパフォーマンスを発揮します。
- ブートファームウェアは標準のUEFIベースのブートをサポートしており、Grubやsystem-dブートを含むすべての標準ブートローダーが動作します。
- クアルコムは、アップストリームコミュニティと協力して、UEFIベースのBIOSに関する問題の解決に取り組んでいます。
- 今後のロードマップには、ハードウェアビデオデコード、カメラソリューションの実装、パフォーマンス最適化、電力最適化、ファームウェアのオープン化、インストーラーの提供などが含まれています。
重要ポイント:
- クアルコムは、Snapdragon X Elite SKU上でLinuxを完全にサポートすることにコミットしています。
- すでに多くの進捗が達成されており、今後さらに多くの機能が追加される予定です。
- この取り組みは、ArmベースPC上でLinuxを動作させる選択肢をユーザーに提供するものです。
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