最新情報によると、Samsungが開発する次世代スマートフォン向けチップ「Exynos 2500」の歩留まり率が低下の問題に直面しているようです。初期量産の歩留まり率は20%未満と低調で、目標としていた60%を大きく下回っている状況です。この問題を受け、Exynos 2500をGalaxy S25に搭載できるかどうかは不透明な状況となっています。
通常、Samsungはチップの歩留まり率が60%を超えた段階で量産を開始しますが、Exynos 2500は現時点において目標を達成できていません。量産開始は今年末を予定していますが、9月から10月にかけて歩留まり率を大幅に向上させる必要があると考えられます。
もし歩留まり率が改善されない場合、SamsungはGalaxy S23シリーズと同様、全グローバルモデルにQualcomm製のSnapdragonチップを搭載することを余儀なくされる可能性があります。
Exynos 2500の開発は当初から順調とは言えませんでした。コードネーム「Solomon」と呼ばれるこのチップは、今年第1四半期の歩留まり率が一桁台にとどまり、ESサンプルの供給も2月まで延期されるなど、問題が続出しています。
Exynos 2500はSamsung独自の第2世代GAAプロセス「SF3」を採用しており、Galaxy Watch 7シリーズ向けのウェアラブルデバイスチップ「Exynos W1000」も同様に3nm GAAプロセスで製造される予定です。
一方、競合であるQualcommは、Snapdragon 8 Gen 4プロセッサの価格を25~30%引き上げました。この値上げは、Samsung Exynos 2500の歩留まり率問題の影響を受け、Qualcommの受注シェア増加に繋がる可能性があります。
今後の見通し
Exynos 2500がGalaxy S25に搭載されるかどうかは、歩留まり率の改善状況に大きく左右されます。Samsungは年末までに問題を解決し、量産体制を確立できるのか、引き続き注目が集まります。
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