Intelの次世代GPU、BattlemageがLinuxカーネルに正式に登場
IntelのXe2アーキテクチャを採用するBattlemage GPUは、Linuxカーネルへの追加により、2024年後半の発売に向けて着実に準備が進んでいることを示しています。今回追加された5つの新しいデバイスIDと、Xe2およびBattlemageに関連するその他の変更点は、この待望のGPUの詳細を明らかにします。
LinuxカーネルでのBattlemageの痕跡
今回のLinuxカーネルアップデートでは、Battlemage GPUに関連する5つの新しいデバイスIDが追加されました。これらは0xE202、0xE20B、0xE20C、0xE20D、0xE212です。しかし、Phoronixによると、これらのIDは必ずしも個々のSKUに対応するとは限らず、一部はエンジニアリングサンプルや未リリースのSKUを表している可能性があるとのことです。
Xe2アーキテクチャの詳細が明らかに
デバイスIDに加え、今回のアップデートではXe2アーキテクチャとBattlemage GPUに関連する重要な変更点がいくつか導入されています。主なものは以下の通りです。
- Xe/Xe2向けの修正と追加の回避策
- Xe2+オーバーランモードの有効化
- Xe2の間接リング状態サポートの有効化
- xe2hpg圧縮
- Xe2_HPGのパフォーマンスチューニング変更
- BMG用のHWMONサポートの追加
- BMGのカード電力とエネルギー属性の公開
- Xe2_HPG IPの認識
- Xe2_HPM IPの認識
- Xe2_LPG IP機能の定義
- Xe2_LPM IP機能の定義
- Xe2以降でのGuCのMOCSプログラミング
これらの変更は、Battlemage GPUの機能と性能についてさらに詳細な情報を提供します。HWMONサポートの追加により、ユーザーはGPUの温度、電力消費、その他の重要なメトリクスを監視することが可能になります。
間もなく発売
IntelはBattlemage GPUの発売時期を今年後半と明言しており、今後数ヶ月の間に具体的な情報が発表されることが期待されます。近日開催されるイベントで、Intelから1つや2つのアップデートが発表される可能性もあります。
これらの情報から、Intel Battlemage「Xe2 GPU」の発売が間近に迫り、Linuxコミュニティでのサポートも着実に進んでいることがわかります。今後数ヶ月の間に、この強力なGPUに関する詳細情報が明らかになる予定です。
参考情報:
- Intel第13世代および第14世代CPUの不安定性問題がマザーボードメーカーを懸念、Arrow Lakeのリリースを危うくすると主張 https://www.phoronix.com/review/intel-arc-a3/3
- Intel BMG-21 “Battlemage” GPU Debuts on Linux with LLVM Compiler Enablement & “Panel Replay Technology” https://www.phoronix.com/review/intel-arc-a3/3