Intelは、第13世代および第14世代Core CPUユーザーを悩ませてきた不安定性問題について、根本原因が動作電圧の上昇であると公式発表しました。問題解決に向けて、8月中旬にマイクロコードパッチをリリースする予定です。
問題の経緯
2022年12月頃から、第13世代Core i9 CPUで「ビデオメモリ不足」問題が発生し始めました。その後、2023年に入り、ゲームクラッシュやシステム不安定などの問題が多数報告されるようになりました。当初、問題はNVIDIA製GPUに関連すると思われていましたが、4月にはIntelが調査に乗り出し、マザーボードメーカーはBIOSアップデートで対策を開始しました。
しかし、根本的な解決には至らず、7月にはGamersNexusが潜在的な「酸化」問題の可能性を指摘するなど、問題の複雑さが浮き彫りになっていました。
Intelの公式発表
Intelは7月22日、問題の原因がマイクロコードアルゴリズムによる誤った電圧要求であることを明らかにしました。このため、一部のCPUで動作電圧が上がり、不安定性が生じていたようです。
Intelは8月中旬までに、この問題に対処するマイクロコードパッチをリリースする予定としています。ただし、パッチの適用後も、高電圧の影響で一部のCPUの性能が低下する可能性は残ります。
今後の見通し
Intelは今後もユーザーと共に問題解決に取り組んでいくとしています。現時点では、不安定な状態が続いているユーザーは、Intelカスタマーサポートに連絡することが推奨されています。
まとめ
- Intel第13世代・14世代CPUの一部で、動作電圧の上昇による不安定性問題が発生している
- Intelは8月中旬にマイクロコードパッチで修正予定
- 問題の影響で一部CPUの性能が低下する可能性も
- 不安定な状態が続く場合は、Intelカスタマーサポートへ連絡
情報源
注: この情報は2024年7月23日時点のものであり、今後変更される可能性があります。最新情報については、Intelの公式発表をご確認ください。