Intelの最新モバイルプロセッサー、Core Ultra 7 268V「Lunar Lake」の性能が、ベトナムのYouTuber「ThinkView」によるベンチマークで明らかになりました。特にシングルコア性能では、AMD Ryzen AI 9 HX 370を上回る結果となり、注目を集めています。
シングルコア性能で頭一つ抜き出るIntel Core Ultra 7 268V
ThinkViewは、Dell XPS 13に搭載されたCore Ultra 7 268Vを、AMD Ryzen AI 9 HX 370やApple M3と比較しました。その結果、Cinebench R23のシングルコアベンチマークにおいて、Core Ultra 7 268Vは、消費電力が21WのRyzen AI 9 HX 370や、6WのApple M3を上回るスコアを記録しました。これは、Core Ultra 7 268Vが、同等の消費電力でより高いシングルコア性能を発揮していることを示しています。
マルチコア性能は?
一方、マルチコア性能では、Core Ultra 7 268VはRyzen AI 9 HX 370やRyzen Z1 Extremeにやや劣る結果となりました。これは、Core Ultra 7 268Vが、低消費電力で高性能なシングルコア性能に特化しているためです。
グラフィックス性能も優秀
Core Ultra 7 268Vに内蔵されているIntel Arc 140V GPUも、Ryzen AI 9 HX 370に搭載されているGPUを上回る性能を示しました。ただし、高負荷なゲームでは、Ryzen AI 9 HX 370の方が高いフレームレートを出すことが可能です。これは、Ryzen AI 9 HX 370がより高いTDPで動作できるためです。
バッテリー駆動時間
ThinkViewのテストによると、Core Ultra 7 268Vを搭載したDell XPS 13は、55Whのバッテリーで最大5.3時間動作しました。これは、Intelが発表した数値ほどではありませんが、十分なバッテリー駆動時間と言えるでしょう。
まとめ
Intel Core Ultra 7 268V「Lunar Lake」は、シングルコア性能に特化した高性能なモバイルプロセッサーです。特に、クリエイティブな作業や、軽いゲームを楽しむユーザーにとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。ただし、高負荷なゲームや、多くのコアを必要とする作業を行う場合は、AMD Ryzenシリーズの方が適しているかもしれません。