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PCゲームがより快適になる⁉『RTX IO』とは、どんな技術なのか?

NVIDIAは先日『RTX IO』という新しい技術を公開しました。構想が発表されたのは2020年なので、実に3年越しに実現されました。『RTX IO』は一体どんなものなのかをできるだけ簡単に説明します!

 

(参照)

NVIDIA Says RTX IO Can Indirectly Improve Stuttering Issues

『RTX IO』とは?

RTX IOとは簡単に言うと、”ゲームのデータ処理を直接グラボに行わせる技術”です

従来の処理では、ゲームデータはSSDなどの記録用ドライブから CPU に送信され、RAMを通じて解凍されてから グラボに送られます。

しかし、最近のゲームの容量増加により、 CPU と RAM 、グラボの間のデーターのやり取りがボトルネックになってに読み込みに時間がかかってしまっていました。

特に、NVMe SSDの技術進歩のおかげで、SSDからは高速でデータが送信できるにも関わらず、その後のCPUからRAM、グラボへの流れでデータ遅延が起きてしまい、大変もったいない状況となっていました。

【RTX IOを使っていないときの処理図】

ゲームデータ処理の観略図 従来型

 

そこでRTX IOの技術を使いCPUを経由しないで、RAMからGPUにデータが送信できるようにしたのです。RTX IO は、RAM内で最小限の処理のみを行い、圧縮データを GPU に直接配信することで I/O 帯域幅を増加します。さらにこの処理により、CPUが他のプロセスを処理できるようになります。

【RTX IOを使用するときの処理図】

RTX IO処理図

 

どの程度快適になるのか?

NVIDIAが発表したRTX IOの使用有無によるテクスチャの読み込み速度と、ディスク容量の違いは下図の通りです。NVIDIA は、Portal: Prelude RTX で RTX IO のテクスチャ ロード時間が 5 倍高速になり、ディスク容量が 44% 削減されたと示しています。

 

まとめ 

RTX IOの技術を使うと、SSDの性能を最大限に活かしてさらにゲームの読み込みが高速になります。さらに、CPUの負荷を減らして、他のタスクに割り当てられるようになり、ゲームのスタッタリング(かくつき)を軽減できます。

特にレイトレーシングなどを利用したり、美麗なグラフィックが売りのゲームでは効果が期待できそうです。