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スマートフォン選びのヒント 発熱が大きい機種はなぜ評価が低いのか


スマートフォンのレビューを見ていると『発熱が気になる』とのコメントを見たことはありませんか?また、別に発熱があっても別にいいのではないかと思ったことはないでしょうか?今回の記事では、スマートフォンでなぜ発熱が問題とされるのかを解説したいと思います。

 

 

スマホ発熱のメカニズム

・主な発熱はSoC

主に発熱する部品はSoC(System on Chip)で、その中のCPUやGPUに使用されている半導体部品です。

 

・発熱する理由

電力の消費、リーク電流、配線抵抗が主な発熱理由となります。この中でも特に問題となるのは、リーク電流であり半導体に電気を流すと電気が漏れてしまい、漏れた電気が熱として放出されてしますのです。つまり、スマホを動かすために流した電気が、正常に消費されず、熱として放出されてしまうもったいない現象なのです。

 

発熱による問題点

発熱によりスマホに起きる問題点は以下が挙げられます。

・故障原因(性能低下)

  スマホには冷却機構が備わっていますが、過度に発熱すると故障の原因となります。そのためほとんどのスマホは一定の温度に達すると性能を制限して温度を抑えようとするため、思ったような性能が出ないことがあります。せっかく、ハイエンド機種を買ったのに性能が出ないのでは意味ありませんね。

  

・熱暴走(誤動作)

  故障まで行かなくとも、熱により誤動作を起こすこともあります。

 

・電力の消費(バッテリー持ちが悪くなる)

  余分な電力が熱により放出されているということは、もちろんバッテリー持ちにも影響します。本体が熱くなっているときは消費電力が大きくなっており、思ったよりも早くバッテリーがなくなってしまうことがあります。そのため、バッテリー容量が大きいのに、容量が少ない機種よりも残量の減り方が早いなんてことも起きてしまいます。

 

閑話休題

ちなみに、超伝導体が話題になることがありますが、何がすごいかと言うと、超伝導体は抵抗による熱損失がないため、発熱が起きず効率的に電力を使用することができます。だから夢の物質とも呼ばれるわけです。

 

   

発熱対策

・長時間使用しない

  長時間使用すると冷却が追い付かず、発熱がひどくなることがあります。発熱を感じたら少し間をおいて使用するなど長時間連続使用しないことがバッテリー持ちをよくするコツです。

 

・そもそも発熱がひどい機種を選ばない

  SoCにより発熱性能に違いが出るため、そもそも発熱がひどい機種を選ばないのも重要な選択肢のひとつです。例えばどちらを買うか迷っており、決め手がないのなら、レビューなどで発熱性能を比べてみるのもいいでしょう。

 

・外付けの冷却ファンなどを使用する

  とは言え、せっかくハイエンドの機種を買ったのに、ゲームなどを長時間思う存分プレイできないのはもったいないですね。そんな時は、外付けの冷却ファンなどを使用するのもいいでしょう。最近はスマホゲーマー向けの冷却ファンも充実してきました。

   

以上、皆様のスマホ選びの一助となりましたら幸いです。