AMDの次世代CPU「Ryzen 9000シリーズ」のエントリーモデル、Ryzen 5 9600XがAIDA64ベンチマークに登場しました。 驚くべきことに、L1およびL2キャッシュ帯域幅が前世代のRyzen 5 7600Xと比べて2倍に向上していることが示されています。
Ryzen 5 9600Xの特徴
- Zen 5コアアーキテクチャ
- 6コア12スレッド
- ベースクロック3.9GHz、ブーストクロック5.4GHz
- 384KB L1キャッシュ、6MB L2キャッシュ、32MB L3キャッシュ
- 2コア無効化 CCD 1基搭載
- 65W TDP
大幅に向上したキャッシュ帯域幅
AIDA64ベンチマークの結果は以下の通りです。
- L1キャッシュ帯域幅 (GB/秒) (読み取り/書き込み/コピー/レイテンシ):
- Ryzen 5 9600X (ES): 3756.4 / 1884.4 / 3755.9 / 0.8ns
- Ryzen 5 7600X: 2029.6 / 1026.9 / 2048.1 / 0.7ns
- L2キャッシュ帯域幅 (GB/秒) (読み取り/書き込み/コピー/レイテンシ):
- Ryzen 5 9600X (ES): 1874.6 / 1795.1 / 1859.7 / 2.8ns
- Ryzen 5 7600X: 1028.5 / 1017.0 / 1017.6 / 2.6ns
その他のベンチマーク結果
- CPU-z:シングルコア775.9ポイント、マルチコア6201.3ポイント
- テスト環境:AMD B650マザーボード、デュアルチャネルDDR5-6200メモリ
注意事項
- 上記の結果は、初期エンジニアリングサンプルのものであり、最終的なパフォーマンスは異なる場合があります。
- ベンチマーク結果は、実際の性能を保証するものではありません。
Zen 5アーキテクチャの効果
今回のベンチマーク結果は、Zen 5アーキテクチャが大幅な性能向上をもたらすことを示唆しています。特に、L1およびL2キャッシュ帯域幅の向上が目覚ましいです。これは、CPU全体の処理速度と応答性を向上させる可能性があります。
Ryzen 9000シリーズの発売時期
Ryzen 9000シリーズは、2024年7月に発売予定とされています。Ryzen 5 9600Xの価格は299ドルと予想されています。
まとめ
Ryzen 5 9600Xは、Zen 5アーキテクチャの恩恵を受け、L1/L2キャッシュ帯域幅が大幅に向上した魅力的なCPUです。価格は299ドルと手頃で、コストパフォーマンスの高い1台となる可能性があります。
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