概要
- AMD Ryzen 8700G APU に搭載された Radeon 780M iGPU は、手動オーバークロックによって最大 60% 以上のパフォーマンス向上を実現できる。
- オーバークロックには、XMP モードの有効化、PBO 2 モードの有効化、FCLK、UCLK、MCLK、および GFXCLK の調整など、さまざまな方法がある。
- 最大のパフォーマンス向上は、DDR5 メモリのタイミングを厳密化することによって得られる。
詳細
- ベースライン
- ストック構成でテストされた Radeon 780M iGPU は、2881 MHz のピーク クロックと 49.8W のピーク電力を記録。
- オーバークロック方法 1
- XMP モードと PBO 2 モードを有効化。
- ピーク クロックは 2903 MHz、ピーク GPU 電力は 68.5 W。
- パフォーマンスは最大 +26.3% 向上。
- オーバークロック方法 2
- PBO 2 を手動で調整。
- 3DMark ストレス テストではピーク クロック 3099 MHz、ピーク GPU 電力は 82.6W。
- OCCT ストレス テストではピーク クロック 3053 MHz、ピーク GPU 電力は 159.0W。
- パフォーマンスは最大 28.9% 向上。
- オーバークロック方法 3
- FCLK、UCLK、MCLK、および GFXCLK を手動で調整。
- 3DMark ストレス テストではピーク クロック 3131 MHz、ピーク GPU 電力は 84.4W。
- OCCT ストレス テストではピーク クロック 3086 MHz、ピーク GPU 電力は 155.6W。
- パフォーマンスは最大 39.09% 向上。
- CPU オーバークロック
- GFX クロックを 3150 MHz に設定。
- パフォーマンスは 0.5% 向上。
- メモリ調整
- DDR5 モジュールを 7800 MT/s およびよりタイトなタイミングに設定。
- 平均で +37.75% のパフォーマンス向上。
- 1080p でのファーマークでは +61.14% のパフォーマンス向上。
結論
- AMD Ryzen 8000G APU に搭載されている RDNA 3 Radeon iGPU は、手動オーバークロックによって大幅なパフォーマンス向上を実現できる。
- 将来の世代の APU では、さらに優れた高帯域幅ソリューションが期待できる。