AppleがWWDC 24で発表したAIサービス「Apple Intelligence」。iPhone、iPad、Macデバイスに導入予定のこのサービス、一部機能はVision Proヘッドセットでは利用可能なのに対し、HomePodシリーズでは利用できないことが明らかになりました。
その理由は、RAM容量の不足です。Vision Proヘッドセットは16GBの大容量RAMを搭載しており、Apple Intelligenceの様々な機能を実行するのに十分な処理能力を備えています。一方、HomePod / miniスピーカーは1GBのRAMしか搭載しておらず、AIモデルを実行するには容量が足りません。
ブルームバーグ記者のマーク・ガーマン氏は、自身の情報番組「Power On」で、Apple Intelligenceは今後Appleにとってますます重要なサービスになると述べ、ハードウェア同様、iCloudなどのサービスよりも頻繁にアップデートされるべきだと語っています。
Apple Intelligenceは2024年秋にリリース予定ですが、WWDC24で紹介されたすべての機能が搭載されるわけではありません。初期版には「プレビュー」のラベルが付けられ、機能不足が見られる可能性があります。主な欠如機能としては、デバイスコンテンツを理解するSiri、AIによるデバイス制御機能、画面認識機能などが挙げられ、これらの機能は2025年中に追加される予定です。
参考情報:
考察
HomePodシリーズにAIモデルが導入されないのは、RAM容量の不足という単純な理由が原因です。しかし、Apple IntelligenceはAppleにとって重要なサービスであり、今後さらに機能が強化されることが予想されます。HomePodシリーズにも将来的にAIモデルが搭載される可能性は十分にあり、その場合はRAM容量の増強が必要となるでしょう。
AppleがどのようにAIモデルとHomePodシリーズを連携させていくのか、今後の動向に注目です。