Intelの最新CPU、Core Ultra 200Sシリーズ。その注目すべき点は、CPU性能だけでなく、内蔵グラフィックス(iGPU)の性能が大幅に向上したことでしょう。
GTX 1050 Tiに匹敵する性能
Core Ultra 200Sに搭載されたiGPUは、わずか4つのXeコアながら、人気だったディスクリートGPUであるGTX 1050 Tiに匹敵する性能を発揮することが、複数のベンチマークで実証されています。3DMark Time Spyでは、iGPUはGTX 1050 Tiとほぼ同等のスコアを記録し、実際のゲームでも、多くのタイトルで1080p中設定で60fps以上のプレイが可能となっています。
ゲームタイトル別のベンチマーク結果
- Doom Eternal: 中設定で68fps
- Skyrim: 中設定で60fps
- Ratchet & Clank: Rift Apart: 中設定で42fps(FSR使用時60fps以上)
- Shadow of the Tomb Raider: 中設定、XeSSパフォーマンスで40fps
- Fallout 4: 中設定で60fps
- Overwatch 2: 中/低設定で120fps以上
- Spider-Man Remastered: 中設定で40fps以上(FSRフレームジェネレーション使用時80fps以上)
- Cyberpunk 2077: 低設定、Xessパフォーマンスで42fps
これらの結果から、Core Ultra 200SのiGPUは、多くのゲームを快適にプレイできるだけの性能を持っていることが分かります。
低消費電力も魅力
さらに、iGPUでのゲームプレイ時は消費電力が抑えられ、Core Ultra 200Sは効率的であることも魅力です。これは、長時間ゲームを楽しみたいユーザーや、静かな環境でPCを使いたいユーザーにとって大きなメリットとなるでしょう。
AMDとの比較
AMDのRyzen 8000Gシリーズも強力なiGPUを搭載していますが、Core Ultra 200Sは、より多くのゲームタイトルで高いフレームレートを実現しています。ただし、Ryzen 8000Gは、より低価格で、より多くのコアを搭載しているモデルも存在します。
まとめ
Intel Core Ultra 200SのiGPUは、従来のIntel iGPUのイメージを大きく覆すほどの性能向上を見せています。ディスクリートGPUがなくても、多くのゲームを快適にプレイしたいというユーザーにとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
読者へのアドバイス
- ゲームのプレイ環境: どのゲームをプレイしたいか、どの程度のグラフィック品質を求めるかによって、最適なCPUは異なります。
- 予算: Core Ultra 200Sは高性能ですが、価格も高めです。予算に合わせて、CPUを選ぶ必要があります。
- 将来性: iGPUの性能は今後も向上していくことが予想されます。将来的なことを考えると、より新しい世代のCPUを選ぶのも一つの選択肢です。